茨城県・大子町で木漆工芸作家 辻徹氏が目指すのは、「次の100年」
茨城県大子町は、全国でも有数の漆の産地。その透明度の高さから、日本各地の漆器に使われている。しかし、漆を採取する「漆かき」の後継者不足が深刻な課題となっている。
そんな中、木漆工芸作家の辻 徹さんは、漆かきと漆器職人の二足の草鞋を履き、2010年に「器面庵(きじあん)」を立ち上げた。制作から販売までを一貫して手掛ける稀有な存在として、現代のライフスタイルに寄り添う「生活漆器」を生み出している。
使い込むほどに深みを増す漆器の魅力とは。大子町の歴史とともに、新たな漆の物語が紡がれていく。100年続くブランドを目指す辻さんの想いに迫る。